CM分離発注方式 オープンシステムとは?
日本の建築工事の方式の特徴
日本での建築工事は、一般的に上図のような「一括請負型」という方式が取られています。
これはハウスメーカーや工務店(元請会社)に、建て主が家づくりを発注してまかせる方法です。
そして元請会社が工事全体を一括で契約し、下請へ、孫請へと外注に出します。
下請けの専門業者とは、基礎屋さん、大工さん、塗装屋さん、電気屋さん、サッシ屋さん、内装屋さんなど。実に15~20業種の専門工事会社がそれぞれの分野を担当しています。
それだけの業者が関わっていると、建築費用以外の部分のお金(マージンなど)も相当額支払うことになります。
また、どこにどれぐらいのお金がかかっているのか、誰が関わっているのか、どのように進行しているのか、建て主から見えにくいのです。
この「一括請負型」という建築の常識を覆す方式が、
「分離発注(オープンシステム)」です。
価格が見え 顔が見え 品質が見える― CM分離発注方式
<CM分離発注方式 オープンシステムの特徴>
建て主が直に専門工事業者に発注するので、虫害業者による中間マージンが発生しません。専門的なことは建築士におまかせください。
建て主の希望が直接反映されやすくなります。 建て主も工事に参加でき、家づくりにさらに関わることができます。
住宅の建築にかかる工事費用や流れがオープンでハッキリわかります。工事業者同士の合い見積もりできます。
設計者・建築事務所による、第三者としてのきめ細やかな工事監理があるから安心です。
各専門工事会社がそれぞれプロ意識を持ち、工事に携わってくれます。
工事中や完成後も補償制度があります。
*CMは、Contraction Management(コントラクションマネジメント)の略です。
「CM分離発注方式」という方式は、建て主が設計事務所とパートナーシップを組み、それぞれの専門工事会社に「直接」工事を発注します。
専門業者さんと直接顔を合わせて契約しますので、中間流通にかかるマージンなどの経費を削減できますし、建て主と実際に工事する人たちの距離がより短くなるので、建て主の意向が反映されやすくなります。
また、どの部分にいくらかかるのか原価が公開され明瞭です。
CM分離発注方式なら、無駄な経費を省いて、その分を設計や監理に力を注ぐことができ、質の高い家づくりができます。
この方式は世界中で見ればごく自然で、日本でも広まりつつあります。
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